薬学教育モデル・コアカリキュラムでは求められる薬剤師の資質が明確化されなど、現在の薬学教育は、卒業時に薬剤師としてふさわしい基本的な資質や能力を十分に身につけることができる大学カリキュラム、教育環境が求められています。薬剤師として求められる資質は10項目あり、その中に「医療機関や地域における医療チームに積極的に参画し,相互の尊重のもとに薬剤師に求められる行動を適切にとれる」という重要項目が明記されています。
我が国の長寿社会を継続し、より質の高いものにするためにもチーム医療、医療福祉連携が非常に重要であると考えられ、またチーム医療の現場は、医療機関(病院や薬局)だけでなく介護施設、そして自宅(在宅)と様々です。そのような現代の医療事情に向き合いながら教育連携推進センターは医療職(医師、薬剤師、看護師、理学・作業療法士、ソーシャルワーカー、言語聴覚士、社会福祉士、歯科衛生士等)を目指す学生が、患者様のQOL 向上のために必要なチームワークを他の医療系大学との連携により、学生時代に大学の垣根を越えて「多職種間連携」学ぶ、参加体験型学習プログラムを積極的に進めております。
このプログラムでは、
- 学生時代に「チーム医療(病院だけでなく在宅におけるチーム医療)、多職種間連携」を直接的に体験学習することができます。
- 様々な医療・社会福祉のスタッフが患者様のためにどんなことを考えているのか、患者様のQOLの向上、最適な医療の提供のために他のスタッフと協力し、行動するとはどのようなことかを学ぶことができます。
新潟薬科大学WEBキャンパスを利用した大学間連携教育
他の医療系大学と広く連携し、多職種間連携教育を充実させるため「新潟薬科大学WEBキャンパスリモートディスカッションシステム」を構築し、数多くの本学独自の仮想事例モジュールを準備し学生の学習効果向上に貢献しています。
WEBキャンパス リモートディスカッションシステム
本システムは2018年度新潟薬科大学「教育改革支援プログラム」に採択され、本学のみならず、他大学とも連携し、医療職を目指す学生が、大学、学部の垣根を越えて参加体験型の学習プログラムを通じて協働連携に必要なチームワークについて理解を深めることに寄与しています。
詳細はこちら https://ecpc.nupals.ac.jp/topics/1249/
連携総合ゼミ
新潟医療福祉大学で開講されているアドバンスト科目「連携総合ゼミ」に参加しています。
薬学部4、5、6年生を対象に本学では多職種間連携を学ぶ科目を開講しています。そこでは新潟医療福祉大学との連携により、「連携総合ゼミ(新潟医療福祉大学の開講科目)」に参加し、医療チームアプローチを学びながら、患者様のQOLの向上を目指すための最善策を学生間の活発な意見交換を通じて提案しています。
トータルヘルスケアワークショップ&フィールドワーク(平成25年度~平成29年度)
文部科学省新たな医療人GP「未来医療研究人材養成拠点形成事業」におけるトータルヘルスケアワークショップ&フィールドワークに参画しました。
新潟大学医歯学総合病院が平成25年度より文部科学省新たな医療人GP「未来医療研究人材養成拠点形成事業」の選定により進めてこられた「オール新潟による『次世代医療人』の養成」のプログラムにおける「トータルヘルスケアワークショップ&フィールドワーク」に本学の学生が多職種間連携について学ばせて頂きました。
専門職間連携教育学生セミナー(平成20年度~平成22年度)
文部科学省の『共生型大学連携事業』の一つである「専門職間連携教育学生セミナー」に参画しました。
「専門職間連携教育(Interprofessional Education)」とは、医療職(医師、薬剤師、看護師、理学・作業療法士、ソーシャルワーカー、言語聴覚士、社会福祉士、歯科衛生士等)を目指す学生が、実際の患者様とその患者様をケアする医療スタッフに直接インタビュー等を行い、患者様のQOL 向上のために必要なチームワークを学生時代に大学の垣根を越えて学ぶ、参加体験型学習プログラムです。
学生時代に「チーム医療」を直接的体験することで、患者様をめぐる様々な医療・社会福祉のスタッフが患者様のために何を考えているのかを知り、また実際に患者様にふれ合うことで他のスタッフと協力して何ができるかを考える学習プログラムに本学の学生が参加し、学ばせて頂きました。