2018年度の取り組み

薬学入門講座

 7月29日(日)と8月5日(日)に薬学入門講座「1粒の薬の中にはどんな科学がかくれているの?」(担当:薬学部 准教授 飯村菜穂子)を実施しました。当日は薬が私たちの希望通りに機能し、安心して使用するために薬に施されている工夫を探り、どのような評価試験が必要なのかを、様々な実験を通して考えるというスタイルで実験を進めていきました。参加者からは「短時間でたくさんの実験をすることができて、とても楽しく学ぶことができました。たった一錠の薬には多くの試験・評価を通じてやっと私たちの手元に届くことを知り、薬を作る大変さを知りました。」などの感想を聞くことができました。

 9月9日(日)と10月14日(日)には「飲んだ薬はどこへいくの?」(担当:薬学部 教授 山下菊治)を実施しました。当日は飲んだ薬が体のなかでどうなるのかを理解するために、のどの機構と薬の消化に関する胃・十二指腸、すい臓と肝臓の模型を各自で作成しました。その後作成した模型を使用して、消化管の機能及び胃潰瘍や膵炎などの病気がどのようにしてできるのか、薬はその病気をどのようにして治していくのかについて考えました。参加者からは「今回の講座を受講し、薬剤師になるための勉強をもっとしたいと思った。」などの感想を聞くことができました。

 

 


生命科学講座

 7月から8月にかけて生命科学講座を開催しました。今年度も生命科学、食品科学、環境科学などの分野でテーマを絞って講義や実験を行いました(テーマと内容については以下を参照してください)。参加者からは「以前から少し知っていたことが、実はこんなにも幅広く使われていたりしていて驚く点がたくさんあった。初めて大学に来たが、とてもきれいで広く、いろいろな勉強をしていることがわかった。専門的な分野をもっと深く学んでみたいという気持ちになった。」などの感想を聞くことができました。

 

テーマと内容


修了式(薬学入門講座、生命科学講座)

 10月28日(日)に薬学入門講座と生命科学講座の修了式を実施しました。修了者39名のうち24名が出席し、修了証の授与を行いました。当日は薬学部長、応用生命科学部長、教育連携推進センター長、それぞれから祝辞があり、修了式のあとは研究室見学を実施しました。

 

 



ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~KAKENHI

 8月7日(火)、8日(水)に「ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~KAKENHI」を実施しました。この事業は、独立行政法人日本学術振興会が、我が国の将来を担う児童・生徒を対象として、若者の科学的好奇心を刺激し知的創造性を育むことや科学研究費助成事業による研究について、科学の興味深さや面白さを分かりやすく発信することを目的として実施しています。本学では薬学部中川沙織准教授が小学校5・6年生を対象に「血液の中から病気を見つけよう!」を実施しました。講座当日は講義だけでなく、血液細胞の観察や血糖測定の実験、研究室紹介や大学内の見学を行い、参加者には未来博士号が授与されました。

 

 


教員免許状更新講習

 8月に教員免許状更新講習を実施しました。今年度は必修領域1講座、選択領域4講座を実施し、141名の先生が受講されました。

 

先端科学技術講座への講座提供

 8月20日(月)には先端的な科学技術に関する教員の指導力向上を目的とした「先端科学技術講座」(新潟県立教育センター主催)で、講座の提供を行いました。この講座では、科学技術系に進学する生徒の増加、次世代を担う人材を育成するため、高等学校教員に対して、観察・実験実習等で利用可能な技術を学ぶ機会を提供しています。今年度は「キラリティーを見る」と題して、薬学部薬化学研究室の杉原多公通教授、薬品製造学研究室の浅田真一准教授、関川由美助手が担当しました。



キャリア教育プログラムへの協力

 新潟市立万代高等学校のキャリア教育プログラムの一環として、8月2日(木)に薬学部から講座の提供を行いました。当日は以下のプログラムを実施しました。

担当:飯村菜穂子 准教授

講義「薬学の魅力と薬剤師への道~患者さんのための薬を作る科学とは~」

実験「良い薬をつくるための仕掛け・工夫を体験しよう!」

討論「良い薬をつくるためには?」


入学前教育への協力 

 2月13日(水)と3月8日(金)に本学の推薦入試・特別選抜入試合格者を対象とした入学前教育が実施され、教育連携推進センターが討論学習と実験プログラムで協力をしました。2月13日の討論学習では班ごとに分かれ「薬剤師に必要なコミュニケーション力」について議論を深めました。ある班では、先輩学生から実習に行った際の経験を聞きながら、「今まで自分が考えていた薬剤師のイメージ像」と「自分がなりたい薬剤師のイメージ像」について、先輩や先生のアドバイスを聞きながら、ディベートしていました。最後に班ごとに紙にまとめたものを、全員に向けて発表しました。今回のプログラムは、入学前からの友達作りにも役立ち、入学後もスムーズに学生生活に入れるのではないかと思います。


「体の構造と機能と知ろう」講座

 3月10日(日)に「体の構造と機能を知ろう」講座を実施しました。今回は近隣の高校から高校生と先生方が参加し、小動物を用いて器官の構造・配置などを観察、意見交換を行い、人体模型から体の構造や位置・形態・機能等について、理解を深めました。この講座は理科教育及び教養教育の充実・工夫・改善と理解を深めることを目的に実施しています。